- 真のリハビリテーションを目指して -


 精神科医療を一言で、と問われるならば、「リハビリテーションです」と答えます。それは技術としてのそれではなくて、語源としての「失ったものを取り戻す」リハビリテーション。

一つには、幻覚や混乱から、見失った現実を取り戻すこと。
その上で、様々な後遺症を越えて、生き抜いていく力を取り戻すこと。
最後には、様々な失ったものごとを越えて、今を生きる喜びと希望を取り戻すこと。

 当院では、以下に示すように、薬物療法のみならず、様々な心理社会的な治療を行っていきます。そこで一番大事にしたいのは、「精神疾患になっても、取り戻すことはできる」というメッセージ。当院の治療に関わってもらった方には、決してあきらめてもらいたくない。そのためにはまずわれわれが、あきらめないこと。続けていくこと。
 薬を使うこと、相談すること、情報を伝えること、頭や体を使うこと。そうした一つ一つの関わりに、リハビリテーションの願いを込めていきたい。





 




「とりあえず拘束して、注射で鎮めていく」これが、従来の精神科のイメージでしょう。
でも、当院では、急性期から、対話を基盤にした、内服での治療を行います。どんなに混乱していても、その時の事は覚えているもの。強制的に治療をされていくか、対話して自ら治療を始めるか、後のリハビリの時期に、大きな差が生まれます。




「危険な症状をなくすため、鎮静をかける」のが従来の精神科の薬のイメージでしょう。でも、当院では、副作用の少ない薬(新規抗精神病薬)を、なるべく単剤・少量で使用します。症状を減らしつつ、思考力や行動力は奪わない。そうした「自分に合った薬」を見つけていくことが、その後にとっての大きな力になります。

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 薬で改善しても、完全には症状や悩みが無くならないこともあります。どのように症状と、未来と向き合うか。
当院のナースステーションは、平成16年よりガラス窓が無いオープンカウンターを採用し、会話・対話の充実を目指しています。また、幻聴、妄想に対しての認知行動療法的な介入を病棟で継続的に行っています。

※ 認知症対応病棟では導入しておりません。





 この病気を乗り越えるには、まずは病気を知ることから始まります。
当院では、医師が疾患教室を主宰し、直接病気とその乗り越え方を伝えます。
大きな課題である病識獲得のみでなく、どのようにリハビリし、前向きに明日を生きていくか、そのヒントを伝えます。

※ 平成26年4月から、内容をリニューアルした”新しい【きぼう塾】”が始まります。
 内容の最新情報は、当ホームページにて随時更新していきます。

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 統合失調症で悩むのは、本人だけではありません。その隣にいるご家族も、様々な症状にどう対応するのか、どうこの病気を受け入れるのか悩まれることがあるでしょう。
そうした悩みにこたえるべく、当院では定期的に家族教室を開催しています。
病気を知り、症状の対応法を学ぶのみならず、同じ悩みをもつご家族が話し合うことで、見えてくるものがあると思います。

※ 【家族教室】は、現在内容のリニューアルをおこなっております。再開までしばらくお待ちください。




 急性期の症状が治まっても、体がおっくうになる(陰性症状)、頭が回らなくなる(認知機能障害)、心が動揺しやすい(感情障害)といった症状が残ることがあります。薬では限界があるこれらの症状に対し、継続的にリハビリ(機能回復訓練)を行います。
作業療法士が行う、心、体、頭に刺激を加える様々な作業療法(OT)、看護師が行う、生活・社会復帰を目指すための社会技能訓練(SST)を重点的に行い、一歩一歩機能と希望を取り戻します。

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 統合失調症、薬物療法とは年単位の長い付き合いです。だからこそ薬の副作用や生活習慣病には気を使いたいもの。
当院では、専門の薬剤師、管理栄養士が常勤しており、病棟にて専門的な薬剤指導、栄養指導を行います。




 統合失調症でも、リハビリの舞台は病院から地域へと移行しつつあります。リハビリをしつつ生活を行うに当たり、様々なサポート資源が整備されてきています。どのような資源があり、どう利用していくのか、当院では地域福祉の専門家である精神保健福祉士(PSW)が多数勤務しており、専門的なアドバイスを相談しながら行っていきます。 





 2018年の精神障がい者の雇用率算定化に向けて、積極的に障がい者雇用を進める企業が増えています。

 当院も、堤院長の長年の悲願であった精神障がいのある方の当院雇用を目指し、2015年プロジェクトチームを立ち上げました。
精神科病院としての強みを生かすため、経験豊かな看護師長を専従のプロジェクトリーダーとし、2016年にNPO法人多摩草むらの会様と共同で現場実習を含めた就労支援をおこないました。

2017年4月に2名が当院雇用となり、病棟に配置され我々と一緒に活躍しています。

そして、2017年3月から実習生がピアサポータとして、病棟でおこなっている「きぼう塾」に毎月参加しております。
地域での生活について色々なアドバイスなどを教えて頂き、入院患者さんに希望を与えてくれています。

【NPO法人多摩草むらの会 様】






【(株)エイジェック 様、就労支援事業所 LITALICOワークス八王子 様】



 ハローワークとの連携による就労支援モデル事業に参加し、当院デイケアのメンバーへの就労支援をおこなっています。

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栄養科では治療食としてはもちろん 「おいしい」 「食事が楽しみ」 と言ってもらえるように工夫をしています。

 ・祝日にはちょっと豪華なお食事をご用意しています。
 ・病棟ごとに患者さんの要望を取り入れたお楽しみ食を定期的に開催し
  ています。
 ・恩方病院のオリジナルメニューを提供しています。


恩方病院のこだわり
 
・八王子産の新鮮な野菜の提供に力を入れています。
・厚生労働省では野菜の摂取量1日350g以上を推奨していますが、より良い健康状態を目標に1日平均400gの野菜を使用しています。


詳しくは 【栄養科よりお知らせ】 をご覧ください。

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 認知症は誰もがかかる可能性のある身近な病気です。認知症もほかの病気同様、早期発見・早期対応が大切です。早いうちに診断を受け、医師との信頼関係を築くことで不安感を解消したり、サービスを利用して環境を整えるなどこれからも自分らしく過ごすための準備に役立ちます
(詳しくは八王子市認知症まるごとガイドブックをごらんください)
 八王子市認知症まるごとガイドブック


 平成28年10月から八王子市の認知症初期集中支援事業がスタートし市内4つの医療機関として当院が参加しています。
認知症の専門スタッフが、診断に結びついていない方の自宅を訪問し、必要な医療や介護の導入・調整や、家族支援などの初期の支援を集中的に行い、住み慣れたまちで暮らし続けることができるようにサポートします。
 八王子市認知症初期集中支援事業について


※ クリックするとPDFファイルが開きます。

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