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医療法人 永寿会恩方病院

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精神科

当院では平成16年から精神科病棟のナースステーションにおいて、オープンカウンターを採用し、注射製剤に頼らない治療と内服薬の単剤化に取組んでいます。また、入院患者さまの地域移行・地域定着に力を入れるとともに、患者さまを地域で支えられるように院内と院外の各部門がより連携を取り、患者さまの早期治療と症状安定に向けた取組みを推進しております。

デイケア

リラックスした雰囲気の中で、仲間と共に楽しみながら次の目標に向かって様々なグループ活動をしています。就労や作業所を意識して、学習会や健康管理のプログラムの充実を図っています。また、「人付き合いが苦手」と思う方にも参加しやすいように、個別活動の時間が増えました。常時見学、試験参加を受け付けています。お気軽に病院スタッフにお声掛けください。

※他院通院されている方でもご利用頂けます。詳しくはデイケアスタッフまでお問い合わせください。

デイケアの部屋 デイケアの部屋

活動日 月曜日~土曜日

デイケア:9:30~15:30

(午前・午後ともに途中休憩あり)

ショートケア:9:30~12:30 / 12:30~15:30

プログラム(PDF)
デイケアの部屋(和室) デイケア出張カフェ

訪問看護

当院の訪問看護では、主に以下の1~6の内容に沿って支援を行っています。訪問看護は医師の指示が必要です。主治医と相談の上で申し込みをお願いします。

支援内容

  1. 心配なこと・不安なことなどの相談
  2. 治療や薬についての不安や心配なことの相談
  3. バランスの取れた食生活・ゴミ捨てなど、生活に関わること
  4. 友人関係・近所付き合いなど対人関係について
  5. 自立支援法や市役所の手続きなど利用できるサービスの手伝い
  6. 症状のことを知って、ご自身で対処できるようなアドバイスや相談

対応日

月曜日~土曜日(9:00~17:00)

時間

1回30分

回数

主治医の指示により1週間に1回~3回。生活が安定すれば隔週や月に1回の訪問も可能。

費用

  • 自立支援医療の使用可能(収入額によって、費用負担額が発生する場合があります)
  • 交通費として、1回300円いただいております。

その他

  • キャンセル料は発生しませんが、予定が分かっているときは前日までにお知らせください。
  • 飲食についてのお心遣いはお断りしています。
看護師と患者 血圧測定

作業療法

作業療法とはリハビリテーションのひとつです。精神科の作業療法では、精神疾患により生活のしづらさを感じている方々に対し、作業活動を通してその人にとってより良い生活が送れるように指導・援助を行います。「より良い生活」とは、「これまでの自分を取り戻す」ことにこだわらず「新たな自分を見つける」ことも含まれています。

作業療法の実施

入院
月曜日~土曜日
外来
月曜日~金曜日
場所
作業療法室・体育館・病棟内デイルーム など

リハビリテーションを行う目的・効果

  • 規則正しく参加することで生活リズムが整います。
  • 生活に必要なスキルを身に付けることができます。
  • 作業を通して自分自身についての理解が深まります。
  • 作業に集中することで、病気の症状や悩みから離れることができます。
  • 運動を取り入れることで、体力作りやストレス発散ができます。
  • 集団で場を共有するため、人と上手に付き合う練習ができます。
  • 新たな楽しみや、新たな自分を発見することにつながります。

フリー活動

卓上でできる作業活動を自由に選択し行える個人療法です。作業種目は手工芸をはじめプラモデル・ジグソーパズル・アート系・パソコン・音楽鑑賞・読書・学習・ゲーム・小グループでの創作活動など20種類以上をご用意しています。

手工芸 手工芸 手工芸 塗り絵 ボードゲーム 音楽楽器

スポーツ系プログラム

院内の大きな体育館を備えており、卓球・バドミントン・野球・ゲートボール・バスケットボール・ウォーキングなど幅広いスポーツ種目を実施しています。野球やバスケットボールは安全性を考慮したオリジナルルールで行っています。

ストレッチ系プログラム

病棟内での集団体操を始め、体育館でのマットストレッチ・アロマテラピー・ヨガを取り入れたリラクゼーション・音楽に乗せたフィットネス運動など、病棟の患者さまの特性に合わせた内容を実施しています。

体育館 体育館

その他集団活動

病棟デイルームにて、レクリエーション・脳トレ・創作活動・映画鑑賞・個別活動などを行なっています。

病棟デイルーム 病棟デイルーム

上記でご紹介した活動以外にも、就労に向けた活動、病気そのものと向き合う活動・日常生活についての練習等も幅広く行っています。作業療法は医師の指示が必要となるので、ご興味のある方は主治医までご相談ください。

きぼう塾(疾患教育)

きぼう塾とは

「病気を知り、上手に付き合っていく方法を身に付け、その人らしい希望ある人生を歩んでほしい」という思いのもと発足した心理教育プログラムです。疾患の再発予防に向け、各職種が専門性を活かしたお話をします。疾患の基礎教育から服薬指導・症状への対処・社会資源の紹介に至るまで内容も多岐にわたります。患者さまは疑問に思ったことなどをその場で質問することができます。

実施後はアンケート用紙をお配りして患者さまからもご意見を頂いています。「もっと詳しい話が聞きたい」等のご要望があれば、個別で各専門職種から詳しい説明をします。

実施病棟

精神科急性期治療病棟・精神療養病棟
月2回ペース

※精神科急性期病棟では2ヶ月を1クール

関わる職種(部署)と内容例

医師
「精神疾患について」
薬剤師
「薬物療法について」
作業療法士
「症状との付き合い方/当院作業療法について/メタ認知」など
精神保健福祉士
「社会資源について/退院するために必要なこと」など
公認心理師
「マインドフルネスとストレス/アサーション」など
デイケア
「当院デイケアについて」
訪問看護
「当院訪問看護について」
就労担当
「当院就労支援について」
ピアサポーター
「自身の体験談/現在の生活について」

※時期や感染症の状況により実施を見送る項目もあります

治療抵抗性統合失調症治療薬

クロザピンによる統合失調症の治療

近年、統合失調症の薬物療法は著しく進歩し、多くの患者さまが病気になる前と同様の生活を送れるようになりました。その一方で、複数のお薬(抗精神病薬)を服用しても十分に症状が良くならない患者さまや、副作用のため治療に必要な量までお薬を増やせない患者さまもいらっしゃいます。このような患者さまは「治療抵抗性統合失調症」といわれています。

クロザピン(商品名:クロザリル)は「治療抵抗性統合失調症」に対し、有効性が認められた唯一の抗精神病薬です。国が2009年に承認し、2022年11月までに延べ15,000人以上の患者さまが服用しています。

クロザピンは優れた効果を有する反面、稀ではありますが以下の重大な副作用が現れる事があり、服用中は十分な注意が必要となります。

  • 無顆粒球症(むかりゅうきゅうしょう)(血液中の細菌を殺す成分が著しく減少した状態)
  • 心筋炎(心臓の筋肉の炎症)
  • 高血糖(血液中の糖分が異常に増えた状態)

そのため、「定期的な血液検査の実施」や「入退院や外泊に関する制限」「血液検査の値や投与量の報告」など、様々な規定の下に治療が実施されます。

我が国では、クロザピンの適正使用や安全管理を支援する制度(クロザリル患者モニタリングサービス:CPMS)が導入されており、このCPMSが認可した医療機関でのみ使用する事ができます。
また、クロザピンを処方する医師は、講習を受講し審査を通過した「CPMS 登録医」である必要があり、他にも「クロザリル管理薬剤師」や「CPMS コーディネート業務担当者」の設置も義務付けられ、各担当者がクロザピンを安全に使用するために連携・協力をしながらチームとして治療にあたっています。

中でも、クロザピンを安全に使用するためには、薬剤師の役割が極めて重要となります。当院には「精神科薬物療法認定薬剤師」や「精神薬学会認定薬剤師」といった、精神科の薬物療法に関して、十分な知識や経験を有する薬剤師が在籍しており、クロザピン投与中の患者さまを全面的にサポートし安全に治療を続けています。

さまざまな条件のもと使用できるという少し特殊なお薬ですが、当院においても5年以上入院されていた患者さまが、クロザピンを使用したことによりご自宅へ退院できた実績もあります。薬の有効性を目の当たりにするとともに、「地域で暮らす」という選択肢を増やせたことにスタッフ一同喜びを感じております。
クロザピンの治療に興味がある方は恩方病院の薬剤科にご相談ください。

心理検査・カウンセリング

入院されている患者さま、外来通院されている患者さまの悩みやニーズに合わせて、公認心理師・臨床心理士による心理検査・カウンセリングを行っています。

心理検査

「性格の傾向」や「対人関係のパターン」、「能力の得意分野・苦手分野」などについて把握し、検査を通してご自身の特性について理解を深め、今後の対応策を考えることを目的としています。相談内容に合わせて複数の検査を組み合わせて実施する場合が多く、検査を組み合わせることで、ご自身の特性を総合的に理解していくことができます。

カウンセリング

「こころの悩み」や「つらい問題」を抱えている方に、お話しすることを通して心理的な相談援助を行います。落ち着いた環境のなか、ご自身の考えや気持ちの整理をすることでこころを軽くするためのサポートをしています。

  • ※心理検査は保険診療、カウンセリングは自費診療になります。
  • ※当院通院中の方は担当医師、当院に受診歴のない方は医療相談室にご相談ください。

栄養科

当院では医療サービスの一環として食事にこだわりをもって提供しております。メニューの考案については、栄養科だけでなく院長や事務長をはじめ、多職種で試食会をして提供するお食事について検討しています。

安心安全・美味しく栄養価の高いお食事の提供

  • 栄養科力作の恩方病院オリジナルメニューを週に一度のペースで提供(人気は手作り煮込みハンバーグ、恩方ビビンバ・恩方醤油ラーメンなど)
  • より良い健康状態を目標に1日の野菜の摂取量を厚生労働省が推奨する350gを上回る、1日平均400g の野菜の使用
  • 地産地消を意識し、八王子産の新鮮な野菜の提供
  • 季節のイベントに合わせた「イベント食」で食事の楽しみの提供(夏祭り・クリスマス・お正月など)
  • 働く職員にも健康を!当院の職員へも患者さまと同じ食事を提供し、患者さま目線で意見交換をしています。さらに月に1度、『職員イベントメニュー』を実施!楽しみの一つです。

恩方病院オリジナルメニュー

  • 恩方醤油ラーメン

    恩方醤油ラーメン

  • ビビンバ

    ビビンバ

  • 手作り煮込みハンバーグ

    手作り煮込みハンバーグ

  • 恩方野菜タンメン

    恩方野菜タンメン

  • ちらし寿司

    ちらし寿司

  • サバカレー

    サバカレー

  • 担々麺

    担々麺

イベント食

  • おせち

    お正月:おせち

  • おせち(刻み)

    お正月:おせち(刻み)

  • やきそば

    夏祭り:やきそば

  • チャーハン

    敬老の日:チャーハン

  • クリスマスメニュー

    クリスマスメニュー

  • 年越しそば

    大晦日:年越しそば

栄養サポートチーム(NST)

NSTとは「Nutrition Support Team」の略で、患者さまの生活の質の向上、原疾患の治癒促進及び感染症等の合併症予防等を目的として、栄養管理に係る専門的知識を有した多職種からなるチームです。医師・歯科医師・歯科衛生士・薬剤師・看護師・管理栄養士などの多職種チームが、各分野の専門職が職種の垣根を超えて知識や技術を共有し、患者さまに最も適切な栄養療法を提供し、治療・療養が円滑に行われるよう支援しています。

※当院は、日本健康・栄養システム学会の『臨床栄養師研修施設』に認定されており、『栄養サポートチームの所定の研修』の臨地実習施設として登録されています。実習をご希望する施設は栄養科までお問い合わせください。

ライフスタイルに合わせた栄養指導

食事療法が必要とされる「糖尿病」「高血圧」「脂質異常症」「低栄養」の疾患を抱える患者さまに対し、医師の指示に基づき栄養指導を行います。食生活について、数値の安定や状態の改善を目的とし、患者さまのライフスタイルに合わせた提案を心掛けています。

  • 血糖値、血圧、中性脂肪、尿酸値が高め
  • 健診結果が悪かったけど、何を食べたらいいの?

など、食生活に不安を抱え気になる方は、まずは主治医までご相談ください。

入院・退院時栄養指導/外来栄養指導

個別指導・完全予約制

時間
月曜日~金曜日 9:00~16:00(1回につき20~30分程度)
回数
月1回まで(初回のみ2回可能)
管理栄養士
3名 担当制

※体調や目的・通院ペースに合わせて利用回数は調整可能です(1回だけ、毎月、2カ月ごと、など)

家族会

家族会とは、精神疾患を持つ方が身内にいるご家族さまが集まり、ご家族さまが抱える悩みなどを語り合い、支え合い、ときには知識を得たりする場です。同じ疾患の対応で悩むご家族さまが、情報を交換することで「どのように本人に接したらいいかヒントを得られた」と表情が明るくなる方もいらっしゃいます。恩方病院の家族会は、ご家族さま同士のコミュニケーションの場だけではなく、時期によっては当院の医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・作業療法士・精神保健福祉士などの専門職を交えた会の開催も実施しております。詳しくは当院地域連携室、または家族会代表までお問い合わせください。

当院の家族会「ポレポレの会」

運営主体
ご家族さま
実施内容
定例会・「ポレポレ通信」の発行・院内職員との交流・勉強会など
対象者
精神疾患を持つ方が身内にいるご家族さま(外来通院・入院中・他院)
入会方法
本館受付にある入会申込書の記入
会員費
会員3,000円/年 賛助会員2,000円/年

お問い合わせは地域連携室へ